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海上特殊無線技士

甲板部職員に必要な資格

船舶職員となって海上にいるほかの船と無線交信するため、VHF無線電話装置など操作する技術、知識を持っていることを認定する資格が海上特殊無線技士です。

平成14年2月からは無線設備を有する総トン数20トン以上の船舶に関して、乗船する甲板部職員は無線従事者の資格がない場合業務できないことになっています。
国際航海に従事する船舶に乗船するためには、第一級海上特殊無線技士以上の資格が必要となり、国際航海に従事しない船舶に関しても、第二級海上特殊無線技士以上の資格が必要となりました。
将来、甲板部職員になりたいという方は、必然的にこの海上特殊無線技士資格を取得しなければならないのです。

海上特殊無線技士の試験

合格率に関してはレーダー級で97%、三級で94%弱と高く、二級も80%、一級が52%くらいです。
試験に関して免除があり、第三級総合無線通信士を持っている方は一級の無線工学、法規が免除されるなどありますので、試験の前に免除条件に関しても確認しておきましょう。

受験資格はありません。
一休は無線工学、法規、英会話、電気通信術があります。
二級、三級、レーダー級は無線工学と法規です。
合格基準は一級の無線工学で60点満点中40点以上、法規も同じです。
英会話は100点満点中60点以上、電気通信術は電話送話、電話受話ともに100点満点中80点以上です。

二級は無線工学、法規ともに1級と同じ合格基準です。
三級は無線工学が50点満点中30点以上、法規が100点満点中60点以上、レーダー級は無線工学が60点満点中40点以上、法規が60点満点中40点以上です。

受験日程は例年6月中旬、10月中旬、2月上旬当たり、年3回実施されています。
受験値は東京、札幌、仙台、長野、金沢、名古屋、大阪、広島、松山、熊本、那覇です。
受験料は一級6,552円、二級・三級・レーダー級が5,152円となっていますが、必ず試験関係ホームページなどで確認してください。

試験以外の取得方法

海上特殊無線技士などの無線従事者資格は、国家試験に合格し資格を取得する方法と、講習を受講し取得する方法があります。
講習を希望される場合、各船舶職員養成協会などが行う講習に参加します。
講習に参加される場合は、各船舶職員養成協会の国土交通大臣の登録を受けた講習機関等で講習申し込みを行う必要がありますので、詳細を確認してください。

いずれにしても、この資格を保有していない限り、船長、航海士、運航士などの看板部職員の業務ができないため、国際航海、もしくは国際航海従事以外の船舶で業務を行いたいという方は、第一級海上特殊無線技士以上の資格、もしくは第二級海上特殊無線技士以上の資格を取得しなければなりません。