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陸上特殊無線技士

陸上特殊無線技士の仕事

陸上無線設備の仕事に就きたいという場合、現在一番需要が高いといわれているのが、携帯通信会社の設備担当やメンテナンス、点検等を行う業務です。
こうした通信設備、業務にあたるために必要な資格が、陸上特殊無線技士です。
 
陸上特殊無線技士は業務無線や衛星を利用した通信に関しての業務を行うことができる通信の技術者です。
電気通信会社や携帯電話会社、防災に関する業種、そのほか警察など公務員系などにも需要がある非常に幅広い雇用が見込める資格です。
一級、二級、三級、国内電信級とレベルがあり、いずれも業務独占、名称独占資格となりますので、保有しておけば就職に有利になる資格です。

陸上特殊無線技士の試験

陸上特殊無線技士の試験は受験資格などがありません。
誰でもチャレンジできる資格試験です。

一級は無線工学と法規、二級から三級も無線工学と法規、国内電信級は法規と実技の延期通信術の試験があります。
第二級総合無線通信士の資格保有者は、陸上特殊無線技士の法規が免除となりますので、一級の試験時間が短縮され通常3時間ですが、免除される場合2時間半となります。

合格率は一級で40%弱、2球で80%くらい、三級で93%、国内電信級で10%以下です。
合格基準は一級の無線工学で120点満点中75点以上、法規は60点満点中40点以上、二級、三級は無線工学が60点満点中40点以上、法規が60点満点中40点以上です。
国内電信級は法規が60点満点中40点以上、実技の電気通信術では、モールス信号送信・受信ともに100点満点中70点以上(和文電報方式)です。

試験は例年6月下旬、10月中旬、2月上旬の年3回行われます。
東京や長野、名古屋、大阪、熊本などに会場が設置されるので、最寄りの会場を確認しておきましょう。
受験料は一級が5,352円、二級・三級が5,152円、国内電信級が4,552円ですが、費用に関しては必ず受験申込を行う協会等に確認をしてください。

陸上特殊無線技士の需要先

近年多くなっている需要先が携帯電話会社などの設備、点検などを行う仕事です。
大きな無線設備を利用する場合、法令により定期点検が必要でこの定期点検を行う際、陸上特殊無線技士などの資格が役にたちます。
また電波法が改正された結果、登録検査等事業者が無線設備の点検を行う場合で、法令に反していないという証明書を提出することによって、定期的に行う必要がある定期点検を行わずに済むことになりました。
この判定員に関して法令改正以前、第一級陸上特殊無線技士でも判定員になることができなかったのですが、法令改正以後、第一級陸上特殊無線技士資格保有者が判定員になることができるようになりました。

つまり、第一級陸上特殊無線技士の業務需要がまた拡大されたということです。
就職にも有利になるこの資格は、持っていて損のない資格です。