三大メーカーの一つKENWOOD
日本のメーカーの中で、無線機の三大メーカーと呼ばれる企業の一つがKENWOODです。
古くは春日無線電機商会という名前で設立され、ラジオ部品などを生産していました。
その技術が開花し、アマチュア無線機器を製造販売し始め、三大メーカーの一つとなったのです。
名前から見ると、新しい企業なのかと思われがちですが、実は老舗のメーカーであるといえるでしょう。
ブランドとしてだけ残る現在
かつては、通信機器事業として携帯電話やPHSも生産していましたが、業績不振となり撤退してしまっています。
そのころから経営全体の歯車も狂い、各部門を譲渡していたりしていましたが、日本ビクターとの経営統合が進み、現在では日本ケンウッドはなくなってしまっているのです。
現在販売している会社は、KENWOODを引き継いだJVC・ケンウッド・ホールディングスで持ち株会社として設立された会社になります。
主力であるオーディオ機器
KENWOODといえば、オーディオ機器であると思われる人も多いでしょう。
主力分野でもあるオーディオ事業は、現在の主力商品であるといっていいでしょう。
カーオーディオ機器がとくに有名で、富士重工やホンダに取り入れられており、純正オーディオとして見かける機会も多いものです。
こういったデザインの能力もあることから、無線機においても独自のデザイン性がめだち、他社との差別化を図っている一面もあります。
デザイン性と独自路線
KENWOODの無線機というと、デザイン性の高さに注目が集まります。
老舗であることからも、無茶なことはしてきませんが、オーディオ機器の技術を生かし革新的ともいえるデザインの無線機を多く発売しています。
機能や操作に関しても独自路線を打ち出すことが多く、それが却って使いにくかった時期もありました。
しかし、現在では保守的な流れに落ち着き、あまり際立った部分を打ち出すに至ってはいません。
特に目立った機能がないのも現在のKENWOODではありますが、それが帰って使いやすさにも恩恵を与えています。
個人用のハンディ機器は勢いがなくなってきたKENWOODではありますが、業務用機器ではやはり三大メーカーの一角といえる安定性を保っています。
国産機器を選択したい場合には、考慮するべきメーカーであることは間違いありません。