陸上無線技術士という資格
陸上無線技術士は、無線通信の技術に従事する技術者の一つの資格で、陸上無線局の無線に関する技術的操作ができる技術資格です。
電波法にかかわるすべての無線設備技術操作に携わることができる資格で、放送局のほか、通信大手企業など就職に有利な資格です。
この陸上無線技術士は業務独占資格(特定の業務について特定の資格免許、免状を持つ者だけが業務できる、資格がない場合業務を行うことが禁止されている)です。
この資格を保有していないと業務できない仕事があるということになりますので、放送業界や通信企業等では資格保有者が非常に求められています。
経験があるということなら教員免許取得も視野に入れることができるため、教鞭に立つことも可能です。
この資格はそのほかの関連資格に関して、申請によって科目免除となる特典もあります。
例えば、電気通信主任技術者、各種無線従事者などの資格です。
一級と二級免許があり、合格率は両方ともに25%程度です。
陸上無線技術士の試験詳細
難易度はやや難しいとされていますが、専門的知識を持っていないと全く分からない世界です。
陸上無線技術士の第一級免許に関しては、4年制大学卒業レベルの学力が必要とされているので、しっかりと基礎から学力を持っておくことが必要です。
ただ試験に出そうなところを丸暗記したのでは、「技術」として利用することができないため、技術、知識を身に着けることが必要です。
基本的に専門学校に通うとか、通信講座を受けるなど、専門的知識を独学以外でしっかり学ぶことが重要です。
陸上無線技術士の試験詳細
一級は大学卒業レベルです。
無線工学基礎、法規、無線工学A、B、二級は短大、高専卒業レベルで、無線工学基礎、法規、無線工学A、Bがあります。
いずれも、合格基準は平均70点台くらいです。
知識を持っているだけではなく、応用問題に対応できる力がないと受かりません。
試験が申請によって免除される条件などがあります。
確認して免除条件に当たる場合、申請すると一部試験が免除されます。
受験料は一級が13,952円、二級が11,852円です。
金額については受験申込先などで必ず確認してください。
年収や活躍できる職場について
テレビ局や大手通信会社に就職できる有利な資格です。
年収を見ても、放送業界などの場合950万円とかなり高給で、通信会社に関しても大手なら700万円以上の年収が見込めます。
問題はテレビ局などに関しては求人募集事態が少ないということがありますので、テレビ業界に就職したいという方は、常に就職や転職の情報をチェックしておく必要があるでしょう。
一般企業でも通信関連業務が必要な企業では陸上無線技術士をほしがるところが多いので、技術者資格手当などを見込めるところも少なくありません。
技術職であり業務独占資格なので、将来性に関しても問題のない資格といえます。