工事現場になくてはならない無線の存在
工事現場の中では、常に状況が変化していきます。
打ち合わせを密にしていても、進捗が伸びていけば状況は大きく変わり、
その都度身に行かなければわからないようなことも出てきてしまうものなのです。
しかし、工事現場でそこまで時間の余裕があるわけではありません。
大きな現場になればなるほど、その頻度は多くなり、監督者の体は空かなくなってしまいます。
それだけが仕事ではないのですから、これでは効率が落ちてしまうでしょう。
そこで、無線機の使用が勧められます。
リアルタイムに連絡をすることができるため、管理者が赴かなくても済むようなものであれば、
連絡だけで進捗を止めることもなく進めていくことができるのです。
情報の共有が工期の短縮へ
工事現場の中では、無線機はかなりの頻度で使われるようになりました。
現場事務所を指揮所とし、常に情報の発信を進めることができますし、
一斉通話の機能により複数のカ所で何が起きているのかを把握することができます。
簡単に導入できるところも大きいでしょう。
機材も複雑ではなく、範囲を広げるとしてもリースなどで賄うことができるため、
必要な期間だけを絞って導入が可能です。
余計な経費を抑えながら、情報の共有を進めることで、工期の短縮にも役立つため、
今やなくてはならないものになってきているといっていいでしょう。
うまく利用していくことができれば、死角を減らすことにもつながります。
見えないということは、それだけ危険が潜みます。お互いの状況を把握することができれば、
それだけ安全性を高めることにつながるといえるでしょう。
居場所の確認ということにも役立ちます。
誰か確認に動かさなくても、無線一つで確認ができるため、
効率のいい運用ができるようになるでしょう。
人間の移動というものは、それだけ時間がかかり、
リスクを抱えることになるため、無線を使う価値はかなりのものになるのです。
見えない場所でも見えるように
無線の利用は、なにも指揮者から作業員への連絡だけではありません。
クレーンのような重機の使用や連携にもなくてはなりません。
クレーンの作業を行う場合、玉掛との連動が必須です。
自分一人で荷掛をし、一人で釣り上げるような作業方法では、効率は上がりません。
そのため、玉掛を行っている人との連携が必要となるのですが、
こういった場面でも無線は大活躍します。
運転者が見えない場所であっても、玉掛側から荷卸し場所の状況などの連絡を
受けることができれば、操作を妨げることもありません。
カメラなどを付けたとしても、広い範囲で確認することができないのですから、
連携は重要な意味を持つのです。
工事現場でのリスクを軽減するためには、無線の活用が必要です。
それだけ、工事というものと無線は切っても切り離せない関係にあるといっていいでしょう。