通訳にも無線が使われる時代
様々な業種が海外進出を果たす中、言語の壁はどうしても存在します。
お互いの意思疎通を図るためには、この壁を取り払う必要があるでしょう。
そこで無線として活用が重要になってくるのが、同時通訳システムです。
あらゆる会議で用いられてきている方法ですが、
使用言語が異なる会議には必須のものといえるでしょう。
発言者の言葉を拾い上げ、翻訳者が聞き取り流していく方法ですが、
同時に翻訳していくために、情報のタイムラグがありません。相手を見ながら意思疎通が
可能となるため、言語の壁を最小限にとどめることができるのです。
通常の無線とは違う方式
通訳に使うためには、無線といってもいろいろな違いがあります。
主にFM方式になっており、通常の無線とは異なる方法であるといっていいでしょう。
方法としては、発言者の音声を翻訳者が聞きます。
ここから改めて、翻訳者がマイクに向かって翻訳を行い、
会議参加者が聞き取るということになります。
そのため、単に発信受信というプロセスではなく、
間にもう一つのプロセスが入ることになるのです。
翻訳にかかわる人も、一人で済まない場合があります。
複数の言語を必要とするときには、それだけ多くの翻訳者が必要となり、
ブースを作らなければいけません。通常の無線とは違った構造にしていくのは、
こういった事情があるのです。
無線にするメリットとリースの存在
専用の会議場などを借りた場合には、同時通訳の設備が付いている場合もあります。
その場合は心配がありませんが、どんな場所でも設備があるわけではありません。
そんな時には、無線がやはり重要となってきます。
音質や秘匿性ということに関しては、有線が最も向いていますが、
そのために設備を構築するのはかなり大変です。大きな投資ともなってしまうため、
設備を新設する場合でもなければ導入することはできないでしょう。
無線であれば、場所を考える必要がありません。
システムを持ち込むことができれば、どこでも同時通訳で会議を
進めていくことができるでしょう。
レイアウトを変更しがちな場合でも、無線は大きな力を発揮します。
機材そのものをばらすことができますし、線もいりませんので場所を制限しません。
レンタルホールであっても、設備を加工する必要もないため、便利な装置となるのです。
かなり頻繁に同時通訳を使った会議を行うのであれば、購入してしまうのも方法です。
しかし、金額やシステム的にも大きなものとなるため、リースで借りることも視野に入れるべきでしょう。
ランニングコスト的には、リースのほうが高額になりがちですが、機器のメンテナンスもいらず
資産にもなりませんので、利用しやすい方法なのです。