アマチュア無線技士は趣味として人気が高い
アマチュア無線技士は個人の方が趣味として無線通信を行うことができる資格で、多くの方が取得され無線を楽しまれています。
職業としてはこの資格が有利になるという求人が少ないのですが、最近は自動車へのカーナビ取り付け、無線機の取り付けなどが求人として出てきています。
このほか、無線機器整備などの仕事も見つかることがあります。
アマチュア無線技士の資格試験は点字による試験も導入されるなど、その人気の高さを物語っています。
求人数が少なくこの資格だけで求人を探すのはなかなか難しいことですが、災害の際、無線通信がかなり役に立ったという話もあり、アマチュア無線技士は注目の資格となっています。
アマチュア無線技士の資格取得方法
受験資格は特に定められていないので誰でも受験できます。
試験は一級・二級が無線工学とモールス電信理解度を含んだ法規、三級・四級は無線工学です。
合格基準は一級が無線工学150点満点中105点以上、法規が150点満点中105点以上です。
二級法規分野の基準は同じですが、無線工学は125点満点中87点以上が合格となります。
それ以下の級は基準が少し甘くなり、三級は無線工学が70点満点中45点以上、法規が80点満点中55点以上に、四級は無線工学が60点満点中40点以上、法規は60点満点中40点以上となっています。
身体上に障害をお持ちの方が特別な措置を必要とされる場合、受験地の事務所に連絡しておくことが必要です。
一級・二級の試験は例年4月中旬、8月下旬、12月中旬の年3回行われています。
三級と四級に関しては、日程、受験地ともに実施先に確認してください。
一級と二級の受験地は東京、札幌、金沢、名古屋、大阪などの都市で開催されています。
受験料は一級が8,952円、二級が7,452円、三級が5,252円、四級が5,002円です。
金額に関しては必ず実施先で確認をしてください。
個人の趣味、でも求人が全くないわけではない
アマチュア無線技士というと、多くが趣味として楽しむための資格です。
しかし全く求人がないということもないので、職業としてアマチュア無線技士を活かしたいという方は、マメに求人情報をチェックしておくといいでしょう。
理想的なのは無線そのものの知識を活かせる無線機器の販売を行っている店舗スタッフや、一般車両や消防車などに無線機器やナビゲーションシステムを設置するなどの仕事でしょう。
無線機器の店頭販売のお店では研修等も受けることができるお店がありますので、さらに知識を深めることができます。
車両に無線機器を取り付ける仕事は、アマチュア無線技士と車の整備関係の資格などを保有されていると、より雇用のチャンスが出てくるでしょう。
いずれにしても無線に関する店舗や業者などは求人数が少ないため、職業として活かしたいという方は、就職・転職情報誌などを常にチェックしましょう。