超短波(VHF)

超短波(VHF)の特徴は情報量の多さ

超短波(VHF)は、周波数による分類だと30メガヘルツから330メガヘルツの範囲にある電波のことを言います。
波長による分類だと1メートルから10メートルまでと慣用的に決められています。
電波法の施行規則によると、超短波(VHF)はメートル波という表記をされることもあります。
それぞれの区分の仕方によって、基準となるものが違いますので注意しましょう。

この超短波(VHF)の特徴の一つは直進性、つまり反射せずにそのまままっすぐ進む特性があるということです。
他の周波数帯域では、上空の電離層という天井や地上にぶつかって、反射しながら飛んでいくという特性がありますが、超短波(VHF)ではそれがあまりありません。
つまり、上空に照射すると反射することなく、電離層を抜けて宇宙空間まで行くということです。
そのため、少なくても地上でこの超短波(VHF)を使って通信をする時には、見通しの良いところ、遮蔽物がないところとの通信に限られます。

他の言い方をすると、近距離での通信が基本となるということです。
こうした点もありますが、情報量が多いのでラジオ放送やテレビ放送でも使用することができます。
現在では、地上波はデジタル化して極超短波に移行していますが、アナログテレビの時代はこの超短波(VHF)が利用されていました。

超短波(VHF)の活用方法は広く日常生活にも浸透している

超短波(VHF)は、情報量を多くしても通信できるという特性を生かして、日常生活でも利用されているサービスで活用されています。
たとえば、FMラジオが代表的な例です。また、アマチュア無線でもこの周波数帯域が使用されることが多いです。
他にも、飛行機や船との通信にも採用されていますし、警察無線や消防無線といった行政用の無線でも超短波(VHF)が多いです。
同じように、防災行政無線も超短波(VHF)が主流となっていて、自宅に置いて受信できる防災無線もこの周波数が使われています。

超短波(VHF)の中でも、特に76メガヘルツよりも低く、FMラジオで使用されない帯域は、ローVHFと呼ばれることが多いです。
このローVHFは特に移動通信で利用されています。行政無線もそうですが、自衛隊が使っている防衛無線もこの帯域に含まれています。
通常の使い方だと干渉が大きくなるという傾向がありますが、無線機の性能や使い方によって安定した通信をすることができます。

アマチュア無線もローVHFが使われていることが多いですが、国によって割り当てられている周波数が異なります。
かなり主管庁によって幅がありますので、場合によっては他の国のラジオ放送に割り当てられた周波数をかぶってしまうこともあります。
そのため、海外との通信をする時には注意が必要となります。